「食べ物」としてのミドリムシを考える
ものすごい栄養
こんにちは、毎日ミドリムシのサプリを食べているミドリカワです。
今日は、食べ物としてのミドリムシについて真剣に考えてみたいと思います。
これまでも当ブログでお伝えしてきた通り、ミドリムシはものすごい栄養が詰まった食品です。
その小さな体に動物性と植物性の栄養素をかねそなえ、アミノ酸やビタミン、ミネラル、不飽和脂肪酸など、59種類もの栄養素が含まれています。しかも93.1%という高い栄養吸収率を誇り、まるで誰かに食べられるために生まれてきたかのような存在。そこらの生半可なスーパーフードなんか目ではありません。
そんな、ほぼ完璧な食品であるミドリムシですが、実は致命的な弱点があります。
不味い
そう、残念なことにミドリムシは不味いのです。私は国内に流通しているほぼ全てのミドリムシサプリをテイスティングしましたが、多少の差こそあれ、例外なく全部不味いと思っています。
今では何となくクセになってしまっているだけで、心から美味しいと思って食べた事は一度もありません。
私は以前、ミドリムシの味を「大自然の味」と表現しましたが、もうちょっと具体的に言うとウサギ小屋と田んぼととろろ昆布の味です。要するに生臭くてヘンな味です。
食べ物にとって致命的すぎる弱点
残念ながら、食べ物にとって味というのは非常に重要なポイントです。人間なんて味さえ良ければ死なない程度の毒ぐらい平気で口に入れる生き物ですから。
そう考えると、ミドリムシはいくら栄養満点でも食べ物失格なんです。不味いものなんて誰も食べたがりません。
逆に言えば、そのたった一つの弱点さえ克服できればミドリムシは完全無欠の食品として認められ、パンや米のかわりに世界中で食べられることになるでしょう。
そうなれば、そのうち家庭用のミドリムシ培養マシンが普及するようになり、採れたて新鮮なミドリムシを使った家庭料理が食卓に並び、みんなのお腹を幸福と栄養で満たしてくれる、そんな時代が到来するかもしれません。
「ミドリムシって美味しいんだね」
かと言って、こんなクセの強い食べ物がどうやったら美味しくなるのか。市販のミドリムシ食品はミドリムシの不味さを巧みに隠し、とても食べやすく加工していますよね。
でも、私がやりたいのはそういうことじゃないんです。
ミドリムシの味を全面に押し出した上で美味しく頂けるようにしないと、誰も「ミドリムシって美味しいんだね」とは言ってくれません。
味が認められない限り、ミドリムシは食品として認められることもないでしょう。
見ていてください、出雲社長
そんな訳で、私はミドリムシを美味しくいただく方法を真剣に考えてみます。
元の味が良くないだけに容易ではないことは判っていますが、これはきっとすごく価値のある挑戦です。
つまりこれは、そういう規模の話なのかも知れません。