ユーグレナ通信

ユーグレナの凄さを皆で分かち合うブログ。

新宿でミドリムシを採取

培養元サンプルを採取します

 ミドリムシの培養に挑んでいるミドリカワです。今日はついに、培養元となるミドリムシのサンプル採取にやってきました。

今回の企画では、なるべく身近なところで採取したミドリムシを培養・観察することで、その存在をより身近に感じようと思っています。

 

都会のド真ん中でミドリムシを採ろう

新宿

新宿

そんな訳でやってきたのは新宿です。職場がこの近くにあり、私にとって最も身近な場所の一つ。ところで、こんな都会の真ん中でミドリムシを採取するというところに浪漫を感じませんか?

 

では、さっそく採取に向かいましょう。

ミドリムシがいる場所といえば、もちろん水の中です。ネットで詳しく調べてみると

“止水、特に浅いたまり水に多く、春から夏にかけて水田ではごく頻繁に発生する。”

との情報が得られました。つまり水田を探せば良い訳です。

 

新宿で池や水田を見付けるには難しい

しかし、ここは見渡す限りのコンクリートジャングル。おそらく水田を見付けるのは困難を極めることでしょう。

当然、狙うのは池しかありません。

 

とりあえず水たまりや池を探しながらウロウロ歩いてみましたが、なかなか見付かりません。

このままでは私のお昼休みが終了してしまい、ランチにもありつけず、ミドリムシも入手できず、という最悪の状況もありえます。

そんな訳で、スマートフォンを使って周辺の情報を調べてみることに。

 

最初からここに来れば良かった

新宿中央公園

新宿中央公園

そんな訳で、新宿中央公園にやってきました。区立の公園としては最大の面積を誇るというこの公園であれば、ミドリムシの1匹や2匹、容易に採取できるはずです。

 

公園の中を進むと、さっそく水がザボザボ流れ落ちている施設を発見。脇に立てられた看板を見ると、どうやら「新宿白糸の滝」らしいです。

新宿白糸の滝

新宿白糸の滝

水が流れているので残念ながら「止水」ではありませんが、細かい事を気にしていると私のお昼休みが終わってしまいます。

そんな訳でさっさと採取して帰ろうと思ったのですが……なんか、この水ものすごい泡立だってるんですよ。

 

ものすごい泡立ち

ものすごい泡立ち

本当にこの水で大丈夫なんだろうか? 人生初のミドリムシ培養実験にこの水を使って良いのだろうか? いや、それよりもこの水を自宅に持ち帰るのは割と嫌だし、 こんな泡だった水を汲んでる姿を人に見られるのも地味に嫌だ。なんか外国の観光客みたいな人もいっぱいいるし、日本人は泡立った公園の水を汲んで持ち帰る風習があるという誤解を与えてしまうかもしれない。

 などと逡巡していましたが、私に残された時間は残り僅か。もう覚悟を決めるしかありません

 

泡立った水を採取

持参したペットボトルを素早く取り出して手際よく水を採取。

ペットボトルに入れたら思いのほかキレイに見える

ペットボトルに入れたら思いのほかキレイに見える

外国人観光客たちは私を遠巻きに眺めて何やらコソコソ話している様な気がしましたが、話しかけられたりしたら面倒なので足早に離脱。

日本人は泡立った公園の水を汲んで持ち帰る風習があるのです

 

とりあえず、なんとか目的は達成です。後は、これを持ち帰って自宅で培養という楽しい予定が待っています。

ただ、ひとつ気がかりなのは、あの水を何かご利益のある水だと勘違いして持ち帰る人がいたら嫌だな、という事です。